女性のための60歳からの「骨」を育てる食べ方
女性のための60歳からの「骨」を育てる食べ方
日本は、世界有数の長寿国です。2022年現在、男性の平均寿命は81・05年、女性の平均寿命は87・09年。100歳以上の高齢者は約9万2000人で、その約9割が女性です(2023年厚生労働省発表)。それ自体はとても素晴らしいことですが、高齢化の内容を見てみると喜んでもいられません。
「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか。健康に生きていられる期間のことです。何をもって「健康」と呼ぶのかについては、さまざまな考え方がありますが、要は、誰かの介助を必要とせず、自立して自分らしく生活できている状態です。
先の発表によれば、男性の健康寿命は72・7年、女性の健康寿命は75・4年。平均寿命とは大きな開きがあり、とくに女性は10年以上の差があるのです。
女性の健康寿命を縮めている大きな原因として、骨がもろく、弱くなる「骨粗鬆症」が考えられます。骨が弱くなると、転んで骨折しやすくなり、それが「寝たきり」につながりかねません。
骨粗鬆症には、これといった自覚症状がなく、静かに少しずつ進行します。そしてある日、転んで骨折をして気づくという人が少なくありません。
60歳からは、背骨の「圧迫骨折」が急増します。背中が丸くなったり、身長が縮んだりするほか、背中や腰に痛みを感じ、生活に支障をきたす場合もあります。
骨粗鬆症は、なってからではなく、若いうちから注意をすることが大切。早期なら生活習慣で改善することができます。
骨粗鬆症の要因には性差があり、男性は加齢による「原発性」と、病気や薬など加齢以外の原因で起こる「続発性」の割合が半々ですが、女性は大半が原発性。加齢は避けることができませんが、骨の老化は生活習慣で緩やかにできます。
骨の老化を遅らせる上で、言うまでもなく食事は大切です。本書では、骨を強くし、いつまでも健やかに過ごすためのレシピを紹介しています。ぜひ、お役立てください。 (「はじめに」より)
著者:監修:天野惠子
縦:25.7×横:18.2 全頁数:96ページ
重量284g厚さ0.8cm
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