家庭でできる 身近な「薬用植物」養生
家庭でできる 身近な「薬用植物」養生
私が園長を務めている明治薬科大学の薬用植物園には、国が認めた医薬品に用いられる生薬の基になっている植物、民間で薬草、薬用植物として用いられている山野草類、樹木類など多種多様な植物が集められています。
なかには希少な種類もありますが、皆さんが野原や道端、公園、自宅の庭などでよく見かける植物も「薬草」として顔を並べていますので、訪れたらきっと「え!? こんな草も!?」と驚かれるかもしれません。
そう、じつは“ジャマな雑草”や“そこに生えている野草”としか思っていなかったものの中には、意外にも薬効をもつものがたくさんあります。
たとえばハコベやオオバコ、ツユクサ、スギナ、そしてドクダミ……。庭で見かけたら、雑草扱いですぐさま引き抜きたくなるような草たちも、びっくりするような薬用パワーをもっているのです。
日本では昔から、医食同源の養生思想からも、さまざまな野草が食用として、あるいは薬用として利用されてきました。
わざわざお金を出して健康茶を買わなくとも、身近にある植物を活用すれば、簡単に手作りすることができますし、入浴剤や外用薬、化粧水も作ることができます。
しかも多くは食べることができますので、自然の力を使いながら、おいしく楽しく自然治癒力を高め、健康を保つことができるでしょう。
本書では身近な野草や樹木を中心に、さらに一部の野菜・食材なども加えて、“クスリになるもの・できるもの”を紹介しています。
煎じ方や用いる際の注意なども記してありますので、それらを参考に、ぜひ身の回りにある薬用植物を暮らしの中にとりいれた養生生活を実践してみてください。 (「はじめに」より)
著者:馬場正樹
縦:25.7×横:18.2 全頁数:128ページ(カラー:108ページ)
重量286g厚さ1cm
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