自律神経が整う「寝る前1分音読」
自律神経が整う「寝る前1分音読」
●見えないところでがんばる自律神経
自律神経とは、私たちが自分の意思でコントロールすることができない神経です。
自律神経は、脳とさまざまな臓器をつなぐ重要な役割を担っており、24時間365日、休むことなく働いて、呼吸や血液循環、体温、消化などを調節してくれています。
この自律神経が乱れると、体と心にさまざまな不調が生じます。体の不調でいえば、なかなか疲れがとれず、だるさが続いたり、頭痛やめまい、動悸、肩こり、便秘などに悩まされたりするようになります。
心の面では、やる気が出ない、イライラする、集中力が低下する、情緒不安定といった症状が現れ、その結果、不眠を引き起こすことも多いのです。
では、自律神経の乱れは、どうして起こるのでしょうか。
●自律神経は繊細で乱れやすい
自律神経は、体を活発に動かすときに働く交感神経と、体を休めるときに働く副交感神経に分かれ、互いにバランスをとりながら体を調節しています。
ところが、不規則な生活やストレス、ホルモンの乱れなどによって、そのバランスが崩れると、交感神経ばかりが優位になって興奮状態が続いたり、逆に副交感神経が優位になって無気力な状態になったりということが起こるのです。
こうした自律神経の乱れをリセットするには、まず、規則正しい生活を心がけ、朝日を浴び、きちんと朝食をとり、適度な運動や深呼吸、入浴などを日々の生活に取り入れることが大切です。
そして、もう一つ、おすすめしたいのが、本書で紹介する「寝る前1分音読」です。5ページに自律神経を整え、心と体がラクになる音読のポイントを掲載しました。ふだんがんばっているあなたへ、1日の最後に、癒しのひとときを。
●寝る前に1分、自分の声を聞くことで1日をリセットできる
「寝る前1分音読」のメリットは、1日の終わりに自分の声を聞くことが、自分の心の声を聞くことにつながることです。
充実していれば充実した声、悲しければ悲しい声、疲れていれば疲れた声に、自然となるからです。
毎日の習慣にするうちに、そうした声の違いにも気がつくようになります。
つまり、自分では意識していなかった、あるいは意識することを避けていた心の本当の状態がわかるようになるのです。
疲れた声だと気づいたら、
「今日は1日、大変だったね。ちゃんと休んでリセットしよう」
などと、自分のがんばりを認めてほめましょう。 (「はじめに」より)
著者:)監修:小林弘幸
縦:21×横:14.8 全頁数:128ページ
重量266g厚さ0.9cm
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