30秒の「臀筋ほぐし」で下半身のつらいしびれ・痛みは消せる!
30秒の「臀筋ほぐし」で下半身のつらいしびれ・痛みは消せる!
私は30年以上、理学療法士として、患者さんの腰痛をはじめ、お尻まわりや下肢のつらい痛みやしびれの改善に取り組んできました。
そうしたなかで、最近、シニア世代の女性が、「長時間歩いたり、立ったりしていることがつらくなってきた」とか「速く歩けない」と訴えるのをよく耳にするようになりました。こうした患者さんが整形外科を訪れ、レントゲンやMRI(磁気共鳴断層撮影)検査を受けると、多くの人が脊柱管や椎間板、腰椎に何らかの異常が見つかります。
でも、じつはそれが、痛みやしびれの原因であるとはいえないのです。なぜなら、画像には、お尻や下肢の表層に広がる神経の状態(たとえばすべりが悪くなっている状態)や、腰まわりの筋肉が硬くなっている状態などは写らないからです。
ですから、私は、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、椎間板ヘルニアなどとは異なる原因によって、痛みやしびれが引き起こされている可能性を考えなければいけないのではないかと思い、患者さんと向き合っています。
実際、いままでは腰の痛みとばかり思っていたのが、じつはお尻から広がった痛みやしびれかもしれないことが、最近わかってきました。これは「新型腰痛」といわれ、腰痛の盲点と呼ばれています。そこで私は患者さんに、その場で痛みやしびれを軽減する「臀筋ほぐし」という施術を行い、原因となる部位を絞り込んでいるのです。
本書は、私のクリニックに来られない方にも、自分で痛みやしびれを軽減できることを目的に、次のような構成でまとめたものです。
PART1=あなたの痛みの本当の原因は、お尻にあった!?
PART2=痛みやしびれの原因部位を自己チェックしよう
PART3=日常生活で気をつけたいこと
PART4=臀筋ほぐしエクササイズ
とくに、PART2をよくお読みいただき、痛みやしびれの原因を絞り込んで、PART4の「臀筋ほぐしエクササイズ」で痛みやしびれを取り除いてください。
なお、エクササイズを行うときは、ヨガマットや毛布を下に敷くようにしましょう。
また、エクササイズによって痛みがひどくなった場合は、すぐに中止し、かかりつけの整形外科などを受診してください。 (「はじめに」より)
著者:園部俊晴
縦:25.7×横:18.2 全頁数:112ページ
重量286g厚さ0.9cm
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