全身の「ねじれ」をとれば、全身の痛みはとれる
全身の「ねじれ」をとれば、全身の痛みはとれる
「75%」。この数字が何の数字か、ご存じでしょうか? この数字は、2020年に何となく体調不良を感じた女性の割合です。女性の4人に3人が何となくの不調を感じていて、その中で最も多かったのが「肩こり」、続いて「全身の疲労感・だるさ」「眼精疲労」というお悩みでした。
この本を手に取っていただいているあなたも、もしかすると、こういった症状で悩んでおられるのではないでしょうか?
解決方法として代表的なものが、「固まった筋肉をほぐせばOK」という考え方だと思います。筋肉が凝り固まっているから、そこをもんでほぐせば「痛み」も「こり」も「不調」も解消する、これが世の中の通説になっています。
その結果、ほぐした瞬間は痛みや不調は軽くなりますが、またすぐに症状が戻ってしまうのではないでしょうか。
この方法は、とりあえず固まった筋肉だけをほぐせばよいという「対症療法」です。これは、あなたも一度は体験したことがあると思います。
申し遅れました。私は安部元隆と申します。元々は病院、整形外科で理学療法士として、前述のような症状で悩む患者様の治療に従事してきました。現在は、綜合整体GENRYUの院長として、全身の不調でお悩みの方のサポートをさせていただいております。
その経験の中で、不調を訴えられる方の共通点を発見しました。それは、「ねじれ」という概念です。
私たちの日常生活では、生活パターンに応じて、体のよく使う部位と、ほとんど使わない部位に分かれます。そうやって日々少しずつ体の使い方が偏ってくると、そこから「ねじれ」が生じはじめます。
「ねじれ」が生じてくると、全身のさまざまな部位を引っ張ったり、歪みを作ったりしていきます。その結果、姿勢が崩れたり、痛みやこり、体調不良などの不調を引き起こす原因になっていきます。
ではいったい、どこが「ねじれ」るのでしょうか?
「筋肉!!」という声が聞こえてくるのですが、実は「筋肉」ではないのです。その答えは「筋膜」という皮膚と同様、全身を包んでいる「薄い膜」です。
偏った体の使い方をしていると、この「筋膜」がねじれてくるのです。ですから、ただ「筋肉」をマッサージするだけでは、この「ねじれ」が解消しないため、すぐに症状が戻ってしまったり、不調がずっと続いてしまいます。
そこで今回、そんな「ねじれ」を自分で解消できる方法を考案しました。この本では、「ねじれ」が起きやすい全身の部位を8つに分けて、それぞれの部位での「ねじれ」解消法を作りました。この本を見ながら一緒に実践していただけると、それぞれの部位の「ねじれ」が解消していきます。「ねじれ」を解消していくことで、全身の組織がスムーズに動くようになっていき、結果的にあなたの姿勢の歪み、痛みやこり、体調不良の解消につながります。
ぜひ、多くの方々がこの方法で少しでも体調不良が改善できて、健康で幸せな生活を送っていただくお手伝いができれば本望です。 (「はじめに」より)
著者:安部元隆
縦:18.8×横:12.8 全頁数:136ページ
重量160g厚さ1cm
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