血管を浄化する30秒「筋ポンプストレッチ」
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■症状が出てからでは遅い!
血管に障害が起き、弱くボロボロになるまでには時間がかかります。ところが、血管が詰まったり破れたり、亀裂が入るのは「突然」です。
しかも、多くの病気は症状が出ても手当てをすることで改善していきますが、血管の病気の場合、発作が起きた時点で手の施しようがないことが少なくありません。
たとえば、脳卒中や心不全は血管が詰まって血流が止まり、脳や心臓が侵される病気ですが、血管が50%や60%詰まっても症状はほとんど出ません。90%詰まったところで、ようやく症状が出るのです。
■血管障害の恐ろしさ
そうなると、一刻を争います。素早く適切な処置が施されれば、数日入院しただけで、歩いて家に帰ることができます。
しかし、病院に搬送中の救急車の中で命を落とすケースが多いのが現実です。
また、新型コロナウイルス感染症でも、重症化するリスクが高いのは「基礎疾患のある人」だと言われています。その「基礎疾患」には高血圧症や糖尿病、心臓の病気が含まれていますが、これらの多くが血管の障害からくるものです。
新型コロナウイルスに感染しても症状が出なかったり、軽症ですむ人がほとんどだと言われていますが、重症化すると命を落としたり、さまざまな後遺症に悩まされたりすると聞きます。
■血管の病気は防げる!
ちょっと脅かしすぎてしまったでしょうか。
でも、私が本書をまとめた理由は、みなさんを脅かすことではありません。こんなに恐ろしい血管の病気も「自分しだいで防げる」、ということをお伝えしたいのです。
私は循環器医療を専門とし、約20年間、「最後の砦」と言われる三次救急の指定を受けた病院の心血管センターで働いてきました。
日夜、まさに24時間、心筋梗塞や動脈瘤破裂などで運び込まれた方たちの治療にあたっていたのですが、そこで気づいたことがありました。
■再発を繰り返さないために
心臓が止まりかけていても、迅速に処置を施せば生還します。そのとき、私は医師としてこの上ない喜びと達成感を味わい、「二度とここへは来ないように」と願って患者さんを病院から送り出します。
ところが、しばらくすると、その患者さんがまた病院に担ぎ込まれてくるのです。
血管の詰まりがとれたり血管を修復することができたとしても、元の生活習慣のまま、血管を大切にしない生活を続けていれば再発のリスクは高まります。しかも、一度傷ついた血管はどうしても弱くなってしまうので、症状が重くなりがちです。
このようなことを繰り返していてはいけない。そう考えた私は、救急医療は後進に任せ、水際で止めるゲートキーパーとして循環器系の予防医療をしたい、血管の病気で救急センターに担ぎ込まれる人を1人でも減らしたい。そう思って、2014年に心臓血管を扱うクリニックを開設しました。
■大切なのは薬と手術だけではない
クリニックでは、薬や手術などによる治療はもちろんですが、血管を強く、健やかな状態にするための生活習慣の指導を手厚く行っています。
医師として心がけていることはたくさんありますが、もっとも大切にしているのは、患者さんが「ここに来てよかった」と思えるような診療を行うことです。
私のクリニックに限らないと思いますが、もともと病気がある人だけでなく、病気が心配で訪ねてくる人もいます。いずれの場合にも当てはまるのは「安心したい」ということではないでしょうか。
診察を受け、医師から、「前よりよくなっていますね」「ここはまだ弱いけど、こちらはずいぶん改善しています」「大丈夫、何ともありませんよ」などと言われたら、病気に対する不安はかなり軽減するでしょう。
■かつて憧れた医師のように
実は私自身、そうした医師の一言に励まされ、支えられてきました。
私は生まれつき、右目の網膜というところから出血しやすいという珍しい病気をもっています。幼稚園の頃にそのことが判明したのですが、ていねいに診察してくれる医師、やさしく接してくれる看護師を見て幼心に「かっこいい」と思い、それが医師を目指すきっかけになりました。
病院に通い続けなければいけないということは、自分は大変なんだ、そう思うと不安になりました。
そんな私に、医師は診察のたびに今の症状をきちんと伝えてくれて、症状がひどくならないようにするにはどうすればいいか、子どもにもわかるように話してくれる。病院を出るときはホッとして、家に帰る足取りも軽くなったものです。
その経験が、今の私を形作っているのだと思います。
クリニックを訪ねてくださった方の不安を、少しでも取り除きたい。
患者さん1人ひとりと正面から向き合い、しっかり耳を傾けて、その方にもっとも適切な治療を提供する。あたりまえのことですが、常にその姿勢を忘れないよう、心がけています。
■血管を強く、しなやかに
そしてもう1つ、自分の使命だと思っていることがあります。
クリニックに通われていない人、現在、血管に問題を抱えていない人に、血管を強く、健やかにする方法をお伝えすること。血管の病気の再発を防ぐだけでなく、血管の病気にならないようにする。まさに、予防医療です。
そのために私は、クリニックでの診療と並行して、血管についてのセミナーを開いたり、招いていただいた講演でお話ししたり、こうして本を書いたりしています。
今回の本では、血管を強くしなやかにするストレッチとトレーニングをご紹介したいと思います。
運動が血管を健やかにし、血液をきれいな状態に保つことは、すでに多くの人が知っているでしょう。ただ、すぐに体を動かせる人ばかりではありません。もともと運動が苦手だったり、忙しくてジムに通う時間が取れなかったり、高齢になって体が思うように動かなくなってしまったという人も多いのではないでしょうか。
だからといって体を動かさないでいるとますます動けなくなり、それにともなって血管の機能も衰えてしまいます。
■筋ポンプストレッチで血管を守る!
そこでおすすめしたいのが、本書でご紹介する筋ポンプストレッチと筋ポンプトレーニングです。
「筋ポンプ」とはもともと、歩いたり足首を動かしたりした際にふくらはぎの筋肉が収縮・弛緩を繰り返し、深部にある静脈を圧迫してポンプのように血液を押し上げる働きのこと。ふくらはぎの筋肉を鍛えるほど筋ポンプ作用がよく働き、血流がよくなって血管もいい状態が保たれるのです。
効果はそれだけではありません。
筋肉を伸ばしたり鍛えたりすることで、血管を拡張して詰まらせないようにする物質や、傷ついた血管を修復してくれる物質が体の中で作られます。
つまり、ストレッチやトレーニングを習慣にすれば、薬に頼らず誰の力も借りず、自分で自分の血管を守ることができるというわけです。
■血管が健康になると、脳も見た目も若返る!
血管が強く健康であれば、疲れが取れやすく、血管の病気以外の病気にもかかりにくくなります。脳の働きもよくなるので認知症の予防にもつながります。
さらに、血管が元気で血流がサラサラになれば、新陳代謝が活発になってエネルギーが効率よく消費されるため、太りにくい体になっていきます。
肌の血色がよくなるだけでなく、肌のターンオーバーも活発に行われるので美肌になります。肌がきれいになると、実年齢よりもずっと若々しく見えるものです。
というように、本書でご紹介する運動は、いいことずくめです。ぜひ習慣にして、毎日を生き生きと楽しく過ごし、充実した人生を送りましょう! (「はじめに」より)
著者:杉岡充爾
縦:18.8×横:12.8 全頁数:176ページ
重量186g厚さ0.8cm
血管に障害が起き、弱くボロボロになるまでには時間がかかります。ところが、血管が詰まったり破れたり、亀裂が入るのは「突然」です。
しかも、多くの病気は症状が出ても手当てをすることで改善していきますが、血管の病気の場合、発作が起きた時点で手の施しようがないことが少なくありません。
たとえば、脳卒中や心不全は血管が詰まって血流が止まり、脳や心臓が侵される病気ですが、血管が50%や60%詰まっても症状はほとんど出ません。90%詰まったところで、ようやく症状が出るのです。
■血管障害の恐ろしさ
そうなると、一刻を争います。素早く適切な処置が施されれば、数日入院しただけで、歩いて家に帰ることができます。
しかし、病院に搬送中の救急車の中で命を落とすケースが多いのが現実です。
また、新型コロナウイルス感染症でも、重症化するリスクが高いのは「基礎疾患のある人」だと言われています。その「基礎疾患」には高血圧症や糖尿病、心臓の病気が含まれていますが、これらの多くが血管の障害からくるものです。
新型コロナウイルスに感染しても症状が出なかったり、軽症ですむ人がほとんどだと言われていますが、重症化すると命を落としたり、さまざまな後遺症に悩まされたりすると聞きます。
■血管の病気は防げる!
ちょっと脅かしすぎてしまったでしょうか。
でも、私が本書をまとめた理由は、みなさんを脅かすことではありません。こんなに恐ろしい血管の病気も「自分しだいで防げる」、ということをお伝えしたいのです。
私は循環器医療を専門とし、約20年間、「最後の砦」と言われる三次救急の指定を受けた病院の心血管センターで働いてきました。
日夜、まさに24時間、心筋梗塞や動脈瘤破裂などで運び込まれた方たちの治療にあたっていたのですが、そこで気づいたことがありました。
■再発を繰り返さないために
心臓が止まりかけていても、迅速に処置を施せば生還します。そのとき、私は医師としてこの上ない喜びと達成感を味わい、「二度とここへは来ないように」と願って患者さんを病院から送り出します。
ところが、しばらくすると、その患者さんがまた病院に担ぎ込まれてくるのです。
血管の詰まりがとれたり血管を修復することができたとしても、元の生活習慣のまま、血管を大切にしない生活を続けていれば再発のリスクは高まります。しかも、一度傷ついた血管はどうしても弱くなってしまうので、症状が重くなりがちです。
このようなことを繰り返していてはいけない。そう考えた私は、救急医療は後進に任せ、水際で止めるゲートキーパーとして循環器系の予防医療をしたい、血管の病気で救急センターに担ぎ込まれる人を1人でも減らしたい。そう思って、2014年に心臓血管を扱うクリニックを開設しました。
■大切なのは薬と手術だけではない
クリニックでは、薬や手術などによる治療はもちろんですが、血管を強く、健やかな状態にするための生活習慣の指導を手厚く行っています。
医師として心がけていることはたくさんありますが、もっとも大切にしているのは、患者さんが「ここに来てよかった」と思えるような診療を行うことです。
私のクリニックに限らないと思いますが、もともと病気がある人だけでなく、病気が心配で訪ねてくる人もいます。いずれの場合にも当てはまるのは「安心したい」ということではないでしょうか。
診察を受け、医師から、「前よりよくなっていますね」「ここはまだ弱いけど、こちらはずいぶん改善しています」「大丈夫、何ともありませんよ」などと言われたら、病気に対する不安はかなり軽減するでしょう。
■かつて憧れた医師のように
実は私自身、そうした医師の一言に励まされ、支えられてきました。
私は生まれつき、右目の網膜というところから出血しやすいという珍しい病気をもっています。幼稚園の頃にそのことが判明したのですが、ていねいに診察してくれる医師、やさしく接してくれる看護師を見て幼心に「かっこいい」と思い、それが医師を目指すきっかけになりました。
病院に通い続けなければいけないということは、自分は大変なんだ、そう思うと不安になりました。
そんな私に、医師は診察のたびに今の症状をきちんと伝えてくれて、症状がひどくならないようにするにはどうすればいいか、子どもにもわかるように話してくれる。病院を出るときはホッとして、家に帰る足取りも軽くなったものです。
その経験が、今の私を形作っているのだと思います。
クリニックを訪ねてくださった方の不安を、少しでも取り除きたい。
患者さん1人ひとりと正面から向き合い、しっかり耳を傾けて、その方にもっとも適切な治療を提供する。あたりまえのことですが、常にその姿勢を忘れないよう、心がけています。
■血管を強く、しなやかに
そしてもう1つ、自分の使命だと思っていることがあります。
クリニックに通われていない人、現在、血管に問題を抱えていない人に、血管を強く、健やかにする方法をお伝えすること。血管の病気の再発を防ぐだけでなく、血管の病気にならないようにする。まさに、予防医療です。
そのために私は、クリニックでの診療と並行して、血管についてのセミナーを開いたり、招いていただいた講演でお話ししたり、こうして本を書いたりしています。
今回の本では、血管を強くしなやかにするストレッチとトレーニングをご紹介したいと思います。
運動が血管を健やかにし、血液をきれいな状態に保つことは、すでに多くの人が知っているでしょう。ただ、すぐに体を動かせる人ばかりではありません。もともと運動が苦手だったり、忙しくてジムに通う時間が取れなかったり、高齢になって体が思うように動かなくなってしまったという人も多いのではないでしょうか。
だからといって体を動かさないでいるとますます動けなくなり、それにともなって血管の機能も衰えてしまいます。
■筋ポンプストレッチで血管を守る!
そこでおすすめしたいのが、本書でご紹介する筋ポンプストレッチと筋ポンプトレーニングです。
「筋ポンプ」とはもともと、歩いたり足首を動かしたりした際にふくらはぎの筋肉が収縮・弛緩を繰り返し、深部にある静脈を圧迫してポンプのように血液を押し上げる働きのこと。ふくらはぎの筋肉を鍛えるほど筋ポンプ作用がよく働き、血流がよくなって血管もいい状態が保たれるのです。
効果はそれだけではありません。
筋肉を伸ばしたり鍛えたりすることで、血管を拡張して詰まらせないようにする物質や、傷ついた血管を修復してくれる物質が体の中で作られます。
つまり、ストレッチやトレーニングを習慣にすれば、薬に頼らず誰の力も借りず、自分で自分の血管を守ることができるというわけです。
■血管が健康になると、脳も見た目も若返る!
血管が強く健康であれば、疲れが取れやすく、血管の病気以外の病気にもかかりにくくなります。脳の働きもよくなるので認知症の予防にもつながります。
さらに、血管が元気で血流がサラサラになれば、新陳代謝が活発になってエネルギーが効率よく消費されるため、太りにくい体になっていきます。
肌の血色がよくなるだけでなく、肌のターンオーバーも活発に行われるので美肌になります。肌がきれいになると、実年齢よりもずっと若々しく見えるものです。
というように、本書でご紹介する運動は、いいことずくめです。ぜひ習慣にして、毎日を生き生きと楽しく過ごし、充実した人生を送りましょう! (「はじめに」より)
著者:杉岡充爾
縦:18.8×横:12.8 全頁数:176ページ
重量186g厚さ0.8cm
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