ひざの痛みは15秒の「痛点押し」で消せる!
ひざの痛みは15秒の「痛点押し」で消せる!
■痛みの原因はレントゲンに写らない
ひざの関節に痛みをもっている人が、たくさんいらっしゃいます。それも、転んだりぶつけたりしていないのに「痛みがずっと続いている」。痛みを抱えている期間としては、数カ月はざらで、中には数年続いている人もいらっしゃいます。
ところが、病院に行っても「もう歳なのだから、ひざが痛んでも当然ですよ」と、痛み止めと湿布を渡されただけ。あるいは「レントゲンでは異常がみられません。痛むのは気のせいではないですか?」と煙に巻かれるように帰されてしまった……。
「でも、本当にひざが痛いんです」
悲痛な面持ちでそう訴えて、私のクリニックに駆け込んでこられる方があとを絶ちません。
痛みには2種類あります。数日間で治まる「短い痛み」と、3カ月以上続く「長引く痛み」です。
長引く痛みというのは、とてもつらいものです。痛みの原因も、いつ痛みが止まるのかもわからないとなれば、気持ちが塞いでしまいます。すると、痛みが強くなってきた気がして、ますますつらい……。
しかし、長引くひざの痛みには、きちんと原因があります。と言うと、「レントゲンに写らなかったのに?」と疑問に思われるでしょうか。
そうです。長引く痛みの原因は、レントゲンには写りません。なぜなら、それは「血管」が関係するからです。
私は、「血管」に注目して長引く痛みを治療しています。もともとはがんの患者さんの治療にあたっていて、主に、カテーテルという細くてやわらかいチューブを血管の中に通して治療をする「カテーテル治療」に携わっていました。
がん細胞は、普通の細胞よりも多くの栄養を要求します。そのため、たくさんの血管を新しく作り出します。がんを増殖させるためにできるわけですから、本来は「あってはならない」異常な血管です。モヤモヤと増えていくので、私は「モヤモヤ血管」と名づけました。その血管の流れを遮断することで、がんに栄養を行き渡らせないようにするという治療です。
カテーテル治療に携わる中で、ふとしたことから血管と「痛み」が非常に深い関係にあることに気づきました。ある日、がん患者さんから「カテーテル治療をすると、痛みが軽くなる」と言われたのです。そこで、血管と痛みの関係について研究を進めたところ、肩や腰、ひじ、ひざといった関節の周辺にモヤモヤ血管ができやすく、それが五十肩や肩こり、腰痛やひざ痛といった「長引く痛み」を引き起こす原因であることがわかったのです。
原因となっているモヤモヤ血管を減らせば、長引くひざの痛みも改善します。
クリニックでは、注射やカテーテルを使ってモヤモヤ血管を減らす治療を行っていますが、実は、モヤモヤ血管は自分で減らすこともできます。特別な道具も技術も必要ありません。痛みのある場所(痛点)を押すだけです。
長引くひざの痛みに悩まされている方たちに、1日でも早く痛みから解放されていただきたい。その一心で、本書をまとめました。みなさんの、痛みの苦しみや不安を解消する一助となりましたら、幸いです。 (「はじめに」より)
著者:奥野祐次
縦:21×横:14.8 全頁数:112ページ
重量174g厚さ0.9cm
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