丸い背中がピンと伸びる! 一生歩ける「寝たまま筋トレ」
丸い背中がピンと伸びる! 一生歩ける「寝たまま筋トレ」
高齢者が寝たきりになる原因はいくつかあります。脳卒中や認知症など内科的疾患はもちろん多いのですが、実は骨折も原因の上位に挙げられます。
そこには加齢による筋肉の減少が大きくかかわっていて、骨折しないまでも、家のまわりや室内で転んでケガをして救急搬送されるという事例は頻繁に起こっています。高齢になると骨密度も低下しているので、「ちょっと転んだだけ」が思わぬ骨折につながってしまいます。
転ぶ理由のひとつには、つまずきやすくなるということが挙げられます。足首の関節の動きが悪くなったり、つま先を上げる筋肉が弱くなったりするのです。若い頃ならとくに意識しなくてもつま先はしっかり上がっていたのに、今は上げているつもりなのに上がっていないということも。
私自身もウォーキングやジョギングをしているとき、ほんのちょっとした、段差ともいえないようなところ、たとえば歩道のタイルが1㎝ぐらい浮いている程度のところでつまずくことがあります。逆に、もっと大きな段差なら大丈夫なのですが……。
けれどお年寄りにとってはそういうところが危ない。室内ならカーペットの縁とかもそうですね。若い人にとっては何でもないところで転倒して、そこから寝たきりにつなげないためには、やはり筋肉の力を鍛えて強くすることです。
私は大学で理学療法を教える傍ら、長年にわたって地域の高齢者への健康指導も行なってきました。その経験の中で、継続して習慣的に運動を行なっている人は、高齢になっても体力や運動能力を維持し、さらに向上できることを知りました。筋力を維持・増強することで、生活の質(QOL)を維持し、多くのお年寄りが健康で元気よく日常生活を送っておられます。
本書では、こうした地域の健康指導で取り組んできた運動をもとに、高齢者でもラクに安全に取り組むことができる、寝たまま行なう筋トレやストレッチを紹介しています。
寝たきりにならないために、まずは日々を元気よく活動的に過ごすために、毎日の暮らしの中に「寝たまま筋トレ」を取り入れてみませんか? (「はじめに」より)
著者:藤縄 理
縦:21×横:14.8 全頁数:112ページ
重量178g厚さ0.8cm
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