モンテッソーリの「ちゃんと自分で考えられる」男の子の育て方
モンテッソーリの「ちゃんと自分で考えられる」男の子の育て方
この本を手に取ってくださった皆さんは、「男の子の育て方がわからない」「モンテッソーリ教育とは聞くけれど、どうやってやればいいの?」など、さまざまな思いを抱かれているのではないでしょうか。
私は保育の仕事に17年間携わり、現在4歳と2歳の男の子を育てる母でもあります。男の子2人を育てている母としては、毎日子どもたちの有り余るパワーをどう発散しようか、そればかりを考える日々です。
しかし、子どもたちと接すると、意外な発見もあります。先日、4歳の長男が突然、道路標識を見つけて「これ何?」と聞いてきました。意味を説明すると、歩く先々にある標識や案内表示の意味を知りたがり「これ、なんて書いてあるの?」とずっと聞いてきました。
一つひとつ丁寧に説明していくと、長男はとても喜び、それ以来、街にあふれる道路標識や案内表示を親子で見つけ、楽しんでいます。何気なく乗っている電車の中の案内表示やエスカレーターの乗り口についている案内表示など、存在は知っていても大して気にも留めなかったものを、子どもから教わることがあります。
また、わからないものはスマホで写真を撮って、図鑑で調べてみると意味がわかり、それがまたうれしいといった具合で、現在わが家では、標識や案内表示が大流行しています。
男の子の子育ては大変です。特に母親は男の子の行動が、さっぱりわかりません。標識や案内表示だって、女性の私にとっては正直、何が楽しいのかわかりません(笑)。
でも、男の子にはあの三角や丸の中に描いてある絵や数字に意味があることが、知りたくて知りたくて仕方がないのです。そして、知ってスッキリした顔を見ると、子どもの興味がどんなものであれ、大人も一緒に子どもの興味・関心に寄り添えれば、男の子育てが「大変」から「楽しい」に変化していくのかなと思います。
モンテッソーリ教育の基本は、「子どもの観察」です。子どもを何気なく観察してみましょう。そうすると、子どもがどんなものに興味・関心があるのかがわかり、親子で楽しめる題材探しのきっかけになるかもしれません。子どもの好奇心旺盛なキラキラした目は、本当に素敵ですよ。
モンテッソーリ教育と聞くと、少し肩に力が入ってしまう方も多いようで、とっつきにくいイメージがあるようですが、本書のタイトルではあえて「モンテッソーリの」という表現を使っています。そこには、モンテッソーリ教育を実施している園に通わなくても、モンテッソーリ教育の理念のもと、モンテッソーリ教育をご家庭で身近に実践していただきたいという願いを込めています。
本書には、男の子ならではのエピソードやその対応策とともに、わが家で実践しているモンテッソーリ流のお片づけ術や手づくり教材などの例を、ふんだんに盛り込んでいます。
本書を読んでいただくことで、皆さんの「ちゃんと自分で考えられる」男の子育てに少しでもお役に立てましたら、著者としてうれしい限りです。 (「はじめに」より)
著者:神成美輝
縦:21.5×横:14.8 全頁数:192ページ
重量130g厚さ1.3cm
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