子どもが友だちで悩まないために10歳までに親がすべきこと
子どもが友だちで悩まないために10歳までに親がすべきこと
親としてお子さんの成長を見守るなかで、小学校に入ってからの友だちづきあいは気になるところかと思います。お子さんが笑顔で過ごしていても、他のお子さんとどんなつきあい方をしているのか心配になることがあります。
私が、お子さんの発達に関する相談を受けるなかで、最も多いのが友だちづきあいです。特に、小学校の高学年から、いじめや仲間外れで学校に行けなくなったり、1人でいるのが好きで友だちがいなかったり、友だちは大勢いるけど嘘をついたり反抗的な行動をとったりと、問題が大きくなってきます。こうした問題の多くは、友だちづきあいのなかで生じてきますが、お子さん自身で解決できることもたくさんあります。
小学生になると、お子さんは1人でいろんなことができるようになっています。親ができることとしては、まずはお子さんの悩みを聞いて受け入れていくこと、温かい目で見守ってあげる姿勢が重要です。一方、お子さんが悩んでいる場合や、大人から見て心配な行動をしている場合は、何らかの手だてが必要になります。
手だてを講じるといっても、親や教師があまり関わりすぎると依存的な子どもになり、かえって発達を妨げる結果となります。かといって、まったく関わらないと問題を長引かせ、人づきあいが嫌いになって学校が嫌になる可能があります。ちょうどよく、お子さんの友だち関係を手助けする方法を知る必要があるでしょう。
この本では、10のロールプレイ法と困りごとへの対処法が書かれています。どの方法も、ご家庭で取り組めるものですので、良いと思ったものを是非取り入れて下さい。すでに取り組んでいる、取り組まれたことのある方法もあるでしょう。ちょっとしたやり方の違いでうまくいくこともありますので、この本を読まれたことをきっかけに再度取り組んでいただければと思います。
お子さんたちが、この本を通じて、お父さんお母さんと一緒に少しずつ友だち関係のスキルを身につけて、笑顔が増えることを願っております。 (「おわりに」より)
著者:有光興記
縦:21.5×横:14.8 全頁数:160ページ
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