食事を変えれば脳が変わる! 認知症予防レシピ
食事を変えれば脳が変わる! 認知症予防レシピ
「高血圧には塩分制限」「糖尿病ではカロリー制限」というように、各疾病には、その原因に対応する食事が有効だと考えておられる方が多いのではないでしょうか。しかし、それでは、高齢になり複数の病気を持っている方は、一体どんな食事をしてよいのやら、わからなくなります。本書は「認知症予防」と謳ってはいますが、その内容は、多くの病気に有効だとご理解ください。
まず、「食とは何か」を考えてみましょう。「食べる」ことで、栄養素の消化・吸収を行なうだけではなく、腸の中の細菌も育てます。腸は最大の免疫組織であり、免疫応答やアレルギーにも関係していますが、腸内細菌もその免疫応答に深く関与しますので、そこではヒト⇔細菌のコミュニケーションが行なわれます。真偽のほどは定かではありませんが、食べることで植物の遺伝子情報がヒトに入ってくる、すなわち「ヒトは情報を食べている」という意見を述べる人もいます。
次に、脳との関係を考えてみましょう。「脳が障害を受けたら腸粘膜に異常が生じる」「『うつ』などの認知機能に関係した腸の細菌が存在する」「五感と同じように、腸の中の感覚も自律神経を介して脳へ伝達される」など、腸と脳には深い関係があります。
このように考えますと、どんな病気でも「食事による養生」が有効だと思っていただけるのではないでしょうか。
昨今では、科学的根拠(エビデンス)を求める声が大きいのですが、長年培われてきた日本古来の食事は、「経験的検証」とでも言いましょうか、とても優れた面を有していると私は考えています。農薬や食品添加物などで問題はさらに複雑になっていますが、「植物の健康を保てば、ヒトの健康も保たれる」という立場に立てば、「何を、いつ食べたらよいか」も自明の理かもしれません。
「食べる」ということに関して、「自然界コミュニケーション」という立場に立ってもう一度考えていただくことで、自ずと皆さんも健康になれるのではないでしょうか。
本書がお役に立つことを、切に願っております。 (「はじめに」より)
著者:監修:佐古田三郎
縦:21×横:14.8 全頁数:96ページ
重量310g厚さ0.8cm
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