子どもの考える力をぐっと引き出すお母さんの話し方
子どもの考える力をぐっと引き出すお母さんの話し方
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遊びや工作をとおして“考える力”を育む「虹色教室」をはじめて、もうすぐ10年になります。
そもそものきっかけは、二人の子ども(娘と息子)を授かったことでした。子どもたちと工作をしたり、ゲームをしたり、実験をしたり……。そんな楽しい活動のなかで、自分の能力を出し切れるようになったらいいな、と思ったのです。
工作やゲームのほかにも、絵本作り、劇遊び、お料理に手品、小動物を飼ったり植物を育てたりもしました。とにかく、手先を動かしたり、観察したり、頭を使って楽しめることは何でもしました。
何かの勉強に役立てようとか、学校の成績を上げようなんて、まったく考えていませんでした。でも、プリントやドリルを使って学ぶどんな学習よりも、考える力を養うのに役立ったと思います。
遊びのような楽しい活動を続けるなかで、子どもたちは学ぶことのおもしろさを自然に感じとっていったようです。
「やらされる」勉強ではなく、自分が興味を持ったことにイキイキと取り組む子どもたちの姿を見ていたのでしょうか、私のやっていることに関心を寄せ、共感してくださるお母さんが現われはじめました。そして、「自分の子どももこんなふうに学ばせたい」とおっしゃる方が、お子さんを連れてやってくるようになったのです。
こうして「虹色教室」という小さくてアットホームな教室が生まれ、現在に至っています。
もとより私が好きではじめたことですから、生徒さんを増やそうとか、各地に教室を展開しようといった意識はありません。私ひとりが目のかけられる範囲で、ここに来たいという生徒さんを受け入れ、細々と続けているだけです。
今、世の中には「すぐに成果に結びつかなければダメだ」という風潮があります。子どもの学習においても「早く覚えさせなければ」「早くできるようにさせなければ」という親御さんの思いを感じることがよくあります。
そんな親の思いを受け取った子どもたちは、「早く正解を出せればそれでよい」「出された課題を完成させればそれでよい」と捉えがちです。
でも、長年教室を続けていて感じることは、結果を出すことだけに目が向いている子と、「学ぶことそのもの」に喜びを感じている子とでは、後者のほうが断然伸びるということです。
以前、知人に頼まれて小学4年生の男の子に週1回30分だけ学習を教えたことがありました。その子が中学生になるとき、友だちと同じように塾に行きたいと言って入塾テストを受けたところ、塾長が驚いて両親にたずねたそうです。
「この子はどこで勉強を習ってきたのですか? 考える力も理解力も申し分ない。基礎学力がしっかりついていますよ」
大人たちが「勉強させなくては」と熱くなればなるほど、子どもたちは「やらなきゃいけない」という気持ちでいっぱいになり、考えることのおもしろさを感じる余裕もなく、あれもこれもと追いまくられて疲れてしまい、やる気を失っていきます。
虹色教室では、子どもに「学ばせる」というより、子ども自身が興味を持ったことや発見したことに着目し、子どもの能力を信頼して、それをより発展させるように支援することを大切にしています。子どもは、学ぶことそれ自体に強い愛情を感じるものなのです。
この本は、そんな虹色教室の毎日から生まれたものです。
だれでも子どものころは、ワクワク、ドキドキすることが大好きでした。虹の彼方に、楽しさでいっぱいの場所があることを夢見て過ごしました。子ども自身の内側から湧き上がる気持ちを妨げないで、その子の描く虹色の場所に向かわせてあげれば、どの子もすばらしい個性と才能を発揮できると信じています。本書がそのための一助になれば、とてもうれしく思います。 (「はじめに」より)
著者:未来奈緒美
縦:21×横:14.8 全頁数:192ページ
重量312g厚さ1.2cm
そもそものきっかけは、二人の子ども(娘と息子)を授かったことでした。子どもたちと工作をしたり、ゲームをしたり、実験をしたり……。そんな楽しい活動のなかで、自分の能力を出し切れるようになったらいいな、と思ったのです。
工作やゲームのほかにも、絵本作り、劇遊び、お料理に手品、小動物を飼ったり植物を育てたりもしました。とにかく、手先を動かしたり、観察したり、頭を使って楽しめることは何でもしました。
何かの勉強に役立てようとか、学校の成績を上げようなんて、まったく考えていませんでした。でも、プリントやドリルを使って学ぶどんな学習よりも、考える力を養うのに役立ったと思います。
遊びのような楽しい活動を続けるなかで、子どもたちは学ぶことのおもしろさを自然に感じとっていったようです。
「やらされる」勉強ではなく、自分が興味を持ったことにイキイキと取り組む子どもたちの姿を見ていたのでしょうか、私のやっていることに関心を寄せ、共感してくださるお母さんが現われはじめました。そして、「自分の子どももこんなふうに学ばせたい」とおっしゃる方が、お子さんを連れてやってくるようになったのです。
こうして「虹色教室」という小さくてアットホームな教室が生まれ、現在に至っています。
もとより私が好きではじめたことですから、生徒さんを増やそうとか、各地に教室を展開しようといった意識はありません。私ひとりが目のかけられる範囲で、ここに来たいという生徒さんを受け入れ、細々と続けているだけです。
今、世の中には「すぐに成果に結びつかなければダメだ」という風潮があります。子どもの学習においても「早く覚えさせなければ」「早くできるようにさせなければ」という親御さんの思いを感じることがよくあります。
そんな親の思いを受け取った子どもたちは、「早く正解を出せればそれでよい」「出された課題を完成させればそれでよい」と捉えがちです。
でも、長年教室を続けていて感じることは、結果を出すことだけに目が向いている子と、「学ぶことそのもの」に喜びを感じている子とでは、後者のほうが断然伸びるということです。
以前、知人に頼まれて小学4年生の男の子に週1回30分だけ学習を教えたことがありました。その子が中学生になるとき、友だちと同じように塾に行きたいと言って入塾テストを受けたところ、塾長が驚いて両親にたずねたそうです。
「この子はどこで勉強を習ってきたのですか? 考える力も理解力も申し分ない。基礎学力がしっかりついていますよ」
大人たちが「勉強させなくては」と熱くなればなるほど、子どもたちは「やらなきゃいけない」という気持ちでいっぱいになり、考えることのおもしろさを感じる余裕もなく、あれもこれもと追いまくられて疲れてしまい、やる気を失っていきます。
虹色教室では、子どもに「学ばせる」というより、子ども自身が興味を持ったことや発見したことに着目し、子どもの能力を信頼して、それをより発展させるように支援することを大切にしています。子どもは、学ぶことそれ自体に強い愛情を感じるものなのです。
この本は、そんな虹色教室の毎日から生まれたものです。
だれでも子どものころは、ワクワク、ドキドキすることが大好きでした。虹の彼方に、楽しさでいっぱいの場所があることを夢見て過ごしました。子ども自身の内側から湧き上がる気持ちを妨げないで、その子の描く虹色の場所に向かわせてあげれば、どの子もすばらしい個性と才能を発揮できると信じています。本書がそのための一助になれば、とてもうれしく思います。 (「はじめに」より)
著者:未来奈緒美
縦:21×横:14.8 全頁数:192ページ
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