子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言
子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言
私は普段、カウンセリングの仕事をしています。そんな中で、最近出あうことが多いのが、「子どもが自立しないのです」というご相談です。
でも、そんなご相談者さんの深層心理には、「子どもに自立されては困る」という思いが隠れていたりするのです。
「子どもが、子どものままでいてくれないと、夫とどう関わっていいかわからない」「子どもが自立してしまうと、私が必要とされなくなってしまう」「子どもが自立してしまったら、何をしていいかわからない」そんな気持ちが、心の底に隠れていたりするのです。
そうすると、意識はしていないのですが、子どもが自立しないように、子どもがずっと子どものままでいてくれるように接してしまうことがあるのです。
無意識ではあるけれど、「自立などしないでね」と扱われた子どもは、その無意識にこたえて自立しない、ということが起こってしまいます。
子育てに、正解や不正解があるとは思いません。ですが、親の役目は、子どもを最終的に自立させることではないかと思っています。自立とは、自分の面倒を自分でみることができ、自分の人生に責任がとれることでもあります。自分で自分の面倒をみることができず、人生に責任がとれないと、それらは全部親にのしかかってくることになります。それでは、親も子どもも幸せとは言えない状況になってしまうのです。
子どもを自立させることができないのにも、ちゃんと理由があります。みなさんは、子どもとどのように接しているでしょうか?
本書では、親がどんな言葉をかけ、親自身がどのように接すれば子どもが自立していきやすいのかを、お伝えしています。
少しでも、みなさんのお役に立てれば幸いです。 (「はじめに」より)
著者:大門昌代
縦:14.8×横:21 全頁数:192ページ
重量418g厚さ1.2cm
100 個の在庫があります
受け取り可能状況を読み込めませんでした