「広告チラシ」で楽しいおりがみ
「広告チラシ」で楽しいおりがみ
■チラシおりがみのススメ
~人の心に触れ、地球にやさしいエコおりがみ~
私は14年間、在日米軍基地内の小学校でおりがみの講師をしていました。北は三沢から南は沖縄まで年間14校ほど回り、どの学校でも皆さん温かく迎えてくれました。
ある日のこと、先生が手を焼いていた子どもが、私の紙を折る手さばきに目を輝かせ、ジーッと集中していました。その変わりように先生は、「キセキ」と小さい声をあげました。毎年その子に会うたびに、マナーも、おりがみも、クラスの環境も、向上していくのがわかりました。
私はこれは、子どもが1枚の紙に触れるなかで、ただの紙が動物にも建物にも変われば、飾ったり、身につけたりもできるという触れ合いを通して、生きるチカラや、自信を得るのに役立ったのではないかと思いました。また、おりがみの素材を「チラシ」に置き換えてみることで、人の心と心の触れ合いがさらに広がり、生きるチカラや希望を得、自信が深みを持つのではないでしょうか。また、捨てられるチラシも創作によってイノチを持ち、よみがえるとすれば、“もったいない”という日本のすばらしい精神も世界から注目されるに違いありません。
~長方形のすばらしいパワー~
私たちは、おりがみといえば正方形を思い浮かべますが、チラシも、雑誌も、手紙も、本も、身の回りにある紙のほとんどは長方形です。私がおりがみの材料にチラシを選んだのも、そこに理由があります。
長方形の紙はよこ半分に折ってもたてよこの比率がほとんど変わらないため、サイズを変えても同じ折り方で折ることができます。また、世界中どこに行っても長方形の紙はあるので、「ORIGAMI(オリガミ)」を世界に伝えやすいのです。
こんな可能性を秘めたチラシおりがみを、ぜひ楽しんでください。 (「チラシおりがみを始める前に…」より)
著者:佐藤芳夫
縦:18.8×横:12.8 全頁数:80ページ
重量218g厚さ0.7cm
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