「頭がよくなる10の力」を伸ばすお話
「頭がよくなる10の力」を伸ばすお話
◆この本を読む前に
「頭がよくなる」……。
この本のタイトルに、いささかの抵抗を感じられた方も多いのではないでしょうか。
多くのお母さんたちはきっと、あれこれ日々悩みながら子育てをしていらっしゃると思います。
「頭のいい子」とひと言でいいますが、それはいったいどんな子どものことをいうのでしょうか。
まず頭に浮かぶのは、どんな状況でも、それをしっかり受け止める「生きる力」を身につけることができる子ども。
そして自分の頭で考え、自分の言葉で話せる子どもの姿です。
それでは、そういった子に育てるためには、いったいどうしたらいいのでしょうか。
子どもの「生きる力」をあと押しし、それを身につけていけるよう導いていくのは、子どもが最初に出会った大人である親だといっても過言ではありません。子どもたちの能力や生きる力を花開かせるのは、一朝一夕の詰め込みではできません。長い時間をかけてはぐくんでいくものです。そのプロセスにおいては、親だけではなく、友だちとの関係もとても大切なものになっていきます。
まず、幼い頃から遊び感覚でいいですから、とにかく学ぶ姿勢を身につけることが大切です。「子どもの頃は勉強や本を読むのが苦手できらいだったけれど、大きくなったらとつぜん得意になった」という例は、あまりありません。それくらい、幼い頃からの習慣づけが大切なのです。
「頭のいい子」というのは、赤ちゃんのときからの導き方で、ぐんぐん伸びていくものです。押しつけ教育や、詰め込み教育をしろというのではありません。
子どもたちの好奇心をどう伸ばし、それをどう膨らませ、知識として、また生きる力として、遊びの中からどう導いていくのか。
それを赤ちゃんのときから、楽しみながら取り入れていくことが、とても大切なのです。
この本では、そんな子どもの頭のよさを伸ばす具体的な手立てとして、10のカテゴリーを設定し、それらをはぐくむお話を作り上げました。
1、想像力
2、思考力
3、情緒
4、コミュニケーション力
5、やさしさ
6、社交性
7、言葉の力
8、ふしぎ
9、知識
10、論理力
これらを、「頭がよくなる10の力」としています。
大切なのは、これらのお話を、スキンシップを取りながら寝る前などに読み聞かせてあげるということです。そして、10のカテゴリーとお話との関係を意識しながら、豆知識や質問を投げかけ、さらにひろげていただければと思います。
また、親子で一緒に読みながら味わい、時には子どもにも、親が読んだあとに声を出して読ませたりしてください。
また、ドリルのように書き込んだりしながら楽しんでみましょう。
ひととおり楽しんだあとは、今度はご両親がそれぞれのカテゴリーのうしろに用意されている解説を読んでください。なぜこれらのテーマが大切なのか、おわかりいただけると思います。
こうして幼い頃から学ぶことの楽しさや、考えることの大切さをしっかり身につけ、いつかそれを自分の「生きる力」にしていく。このことこそが、大人に向かって成長していく上でいちばんのポイントになるところです。
それには、受けて立つ大人たちの人間力も試されます。
「子どもと共に、親も育つ」といいます。
家庭での環境を整え、子どもたちの学ぶ力を最大限にサポートしてあげてください。
そして、子どもたちと一緒にこの本を読みながら、共に頭のよさ、すなわち「生きる力」について考えていただければと思います。
監修:加藤純子
縦:21×横:14.9 全頁数:240ページ
重量298g厚さ1.8cm
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