福福おりがみ
福福おりがみ
私たちは、縁起をかつぐのが好きなものです。たとえば、季節の初物を食べると75日寿命がのびるとか、冬至にかぼちゃを食べ、柚子湯に入ると風邪をひかないなど……。また、受験や出産、年のはじまりなど人生の節目のときにも縁起をかつぐものです。そこには、自然とともに暮らしてきた日本人の古くからの知恵が息づいています。たとえば犬や馬、梅や竹などの身近な動植物の特質や伝承、日本語ならではの「語呂合わせ」など、さまざまなものにあやかって願いを託してきました。こうして生まれたのが数々の縁起物です。
この本では、日本に古くから伝えられてきた縁起物を、おりがみによって表現しています。厄除けや家内安全、健康長寿や出世開運などの願いごと別に作品を紹介していますので、あなたの願いにあわせて作品を折ってもよいし、季節の行事飾りやおめでたい席の演出として活用するのもおすすめです。幸運の贈り物としてプレゼントしても喜ばれるでしょう。あなたの心が伝わり、双方に福が重なりあうこと「おりがみつき」です。
それぞれの作品について、縁起物としての由来や、作品を折るのにぴったりの色や柄、文様についての解説も加えましたので、作品をつくるうえでの参考にしてください。
おりがみの「たたむ美意識」もまた、日本人の日々の生活の中から自然に生まれ、受け継がれてきたものです。おりがみを通じて、縁起をかつぎ、幸せを願うという日本の古きよき感性が、たくさんの人たちに伝え残っていけば幸いです。あなたによき福が訪れますように。 (「はじめに」より)
著者:小林一夫
縦:18×横:12.8 全頁数:96ページ
重量234g厚さ0.8cm
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